外国雑誌のRenewalと価格問題  ↑戻る
長谷川豊祐 (鶴見大学図書館)


このページは神資研年報(1999年9月):「外国雑誌のリニューアル」特集に掲載される私の論文をもとに構成してあります。ご意見ご感想をお聞かせ下さい。 長谷川豊祐 HASEGAWA, toyohiro  c05119@simail.ne.jp


  はじめに
  1.価格上昇の要因
  2.価格上昇の分析
    2-1.為替レート
    2-2.出版社価格
    2-3.書店手数料
  3.電子雑誌の動向
  4.価格上昇への対応Q&A
    Q1.機関購読より安い個人購読価格で購入できないか?
    Q2.代理店を経由しないで出版社から直接購入できないか?
    Q3.図書費を雑誌費に転換できないか?
    Q4.運営費を資料費に転換できないか?
    Q5.電子雑誌で乗り切れないか?
    Q6.図書館予算を増額できないか?
    Q7.学術情報流通の観点から価格上昇傾向を改善できないか?
    Q8.購読中止は避けられないか?
    Q9.購読中止をどうやって行うか?
    Q10.パートナーシップをどう確立するか?
  おわりに
  参考文献

はじめに 

 外国雑誌の価格上昇は、戦後の高度経済成長と歩調を合わせた図書館予算の増額と、1971年の変動相場制への移行から続いていた円高傾向によって、20年以上にわたって相殺されてきた。しかし、90年前後から図書館予算は減額に転じはじめ、95年からは円安が続き、ここ数年、外国雑誌の購入は一転して困難な局面に陥っている。

 その間には様々な状況の変化があった。外資系購読代理店の参入による代理店間の価格競争の激化、一括納入方式の定着による外国雑誌の流通方式の変化とアウトソーシングへの転換の可能性、ドキュメントデリバリーシステムの発達による雑誌を所蔵することの重要性の「ゆらぎ」、電子雑誌の出現による新たな情報流通への対応、などである。図書館は、価格問題から発生した情報流通の再構築という新たな問題への対応を早急に迫られている。



1.価格上昇の要因 

 図書館における外国雑誌の購読価格は、出版社の設定する出版社価格(外貨)に、通貨ごとの換算レートをかけ、さらに出版社と図書館との購読契約を代行する書店(輸入代理店)への手数料を加えたものである。1)

 外国雑誌の購読価格の上昇は、出版社価格、為替レート、書店手数料の3つによって決まる。【表1】2)経済と出版社に関わる上昇要因を合計すると、「出版社価格」は1年間で8%?11.5%上昇する。購読中の雑誌を継続して購読するには、雑誌購入予算を毎年10%増額しなければならない。

 為替レートはマイナス20%?15%の幅で大きく変動する。円高になれば「出版社価格」の上昇を抑制する方向に作用する。日本においては円高傾向が持続し、出版社価格の上昇が相殺されていた。しかし、1995年以降は、円安が出版社価格の上昇に加算されて、購読価格が急騰して現在に至っている。

 書店の手数料は減少傾向にある。

【表1:価格上昇の要因】
 
1)経済の要因 前年増
・物価
2〜2.5%
・紙の価格
(まれに2%)
・郵送料
(0%)
小計1)
2〜2.5%
2)出版社の要因  
・ページ数の増加
3〜4%
・購読中止の影響
3〜5%
・電子化への投資
--
・M&Aの費用
--
小計2)
6〜9%
合計1)+2)
8〜11.5%
3)為替レート
-20〜15%
合計1)+2)+3)
-12〜26.5%
4)書店手数料 

(原価の10%前後)

削減傾向
 常に購読価格を上昇させるのは、出版社に関わる要因である。

 研究者数の増加と研究開発費の増額による論文数の増加に加えて、業績評価のきびしさを反映して一人当たりの論文生産数も増加する。出版社としても論文の掲載点数が増えれば、雑誌のボリュームが増して、価格を上昇させることで売り上げの増加が見込め、論文の増加は歓迎すべき現象である。価格上昇は図書館の購読中止を引き起こし、購読部数の減少を招くが、それはさらなる価格上昇で補うことができる。また、電子雑誌の研究開発資金とM&Aへの費用を捻出するため、出版社は従来以上の利益を追求しなければならな3)物価上昇(印刷・人件費などの事務経費)は当然の要因である。これらの傾向が続く以上、雑誌の価格上昇は宿命的なものといえる。 このように困難な状況が続く中で、雑誌担当者は2000年分の契約を行わなければならない。


2.価格上昇の分析 

 1989年と1999年の外国雑誌の価格変動を、価格上昇の要因別に検討してみると、価格上昇の原因は、全て出版社価格の上昇にあることが判明する。



2−1.為替レー 

 為替レートについては、1998年の為替レートは1988年とほぼ同じ水準に戻っており、最近10年間に限っては、為替レートの価格変動への影響を無視することができる。【表2】4)

【表2:1988年と1998年の換算レート】
 
ポンド ドル マルク ギルダー
1988.10.1-15
241.91円
146.23円
80.14円
71.26円
1998.9.1-15
229.14円
135.53円
78.65円
69.68円
レートの変動
94.7%
92.7%
98.1%
97.8%
 



2−2.出版社価格 

 国内の代理店は、毎年、夏頃になると出版社価格の上昇についてのレポートを作成しており、10年分を積み上げていくと、アメリカ、イギリス、ドイツ、オランダの主要な出版社の10年間の価格上昇を推計することができる。大手の商業出版社では、1989年価格の2倍から3倍の価格に急騰していることがわかる。【表3】

【表3:1989年分から1999年分の変動:代理店データ】
 
出版社:通貨 価格上昇
ワイリー:ドル
367% 
アカデミック:ドル
296% 
ブラックウェル:ポンド
295% 
ケンブリッジ:ポンド
243% 
エルゼビア:ギルダー
297% 
シュプリンガー:マルク
224% 
 つぎに、鶴見大学における1989年から1999年まで継続して購読している外国雑誌404点の購読価格を出版社毎に集計する。【表4】先の代理店データと比較すると、ほぼ同じ傾向である。個々の大学によって、出版社の割合、通貨別の割合が異なるので若干の差はあるが、STM分野の図書館は概ね同じ傾向にある。95年以降はダブルパンチであった。

【表4:1989年から1999年の価格変動:鶴見大学データ】
 
出版社 点数 89価格計 89単価 99価格計 99単価 上昇率
Elsevier
29 
6,063,730 
209,094 
14,670,400 
505,876 
2.42倍 
Wiley
17 
1,996,100 
117,418 
7,073,900 
416,112 
3.54倍 
Harcourt
44 
2,340,220 
53,187 
5,694,082 
129,411 
2.43倍 
Springer
17 
2,602,670 
153,098 
4,946,020 
290,942 
1.90倍 
Blackwell
31 
1,218,110 
39,294 
2,478,930 
79,965 
2.04倍 
Kluwer
22 
906,190 
41,190 
2,401,402 
109,155 
2.65倍 
ACS
351,020 
87,755 
1,076,930 
269,233 
3.07倍 
その他
240 
8,055,840 
33,566 
16,162,343 
67,343 
2.01倍 
総計
404 
23,533,880 
58,252 
54,504,007 
134,911 
2.32倍 
 
 
Kluwerグループ: Lippincott Williams & Wilkins, Plenum 

Harcourtグループ: Academic Press, Churchill Livingstone,Mosby, W.B.Saunders 

Blackwell Scienceグループ: Munksgaard

【参考:購読雑誌の通貨別の割合:鶴見大学データ】
 
通貨 '98 '99
ドル
31%
33%
ギルダー
29%
24%
ポンド
14%
16%
13%
14%
マルク
9%
9%
その他
3%
3%
100%
100%
 さらに、米国医学図書館のIndex Medicus収録対象誌の価格データでも、同様の結果になっている。【表5】5)

【表5:1988年分から1998年分の変動:IMの収載誌】
 
総計(円) 点数 単価(円) 価格上昇
1988
414,643.20
2,251
184.2
1998
1,322,427.27
2,639
501.11
2.7倍
 アメリカにおける1991年〜1995年の間の個々の出版社の価格上昇6)は、毎年、10%?20%以上と、出版社によってかなり差があるが、これまでにみてきた3つの例と似かよった上昇率である。



2−3.書店手数料 

 国立大学を中心に行われている競争見積により、書店手数料を減額する圧力は強まっている。そのため、書店手数料は購読価格を下げる方向に働いている。(出版社価格が上昇すれば書店の手数料額は自動的に増加する仕組みである。それ故に、書店手数料は、「率」としてではなく「額」として設定することが望ましい)

 書店手数料については、極端な話として手数料をゼロにした場合でも、購読価格は10%の減額にしかならない。一度、手数料をゼロにしてしまえば、その後は手数料を下げることはできない。

 



3.電子雑誌7)の動向 

 HighWire (ハイ・ワイアー)8) <http://intl.highwire.org/>、JSTOR(ジェイ・ストア)9)<http://www.jstor.org/>、SPARC(スパーク:Scholarly Publishing & Academic Resources Coalition)10) <http://arl.cni.org/sparc/index.html>など、アメリカを中心に非営利的な電子雑誌の試みが図書館と学協会の協力で始まりつつあり、その目的は2つある。

・商業出版社による雑誌価格上昇に対抗し、市場に競争原理を持ち込むため

・電子雑誌によって迅速でコストを抑えた情報流通の仕組みを作るため

 SPARCでは、従来から雑誌の値上がりに関する調査・提言11),12)を行っていたARLと教育研究機関との共同事業で、商業出版社の発行している雑誌に対抗する同種の雑誌を学協会と協力して創刊する。Evolutionary Ecology(Kluwer)$777 に対抗して、Evolutionary Ecology Research(Evolutionary Ecology Ltd.)$305。Tetrahedron Letter(Elsevier)$8602には、Organic Letters (American Chemical Society/APARC)$2300。Chemical Physics Letters(Elsevier)$8368には、PhysChemComm(Royal Society of Chemistry/SPARC)$353が創刊される予定である。出版者は、出版事業はそんなに簡単ではないと静観しており、図書館が新規購入できる余地がないという事情もある。13)

 電子雑誌の導入にあたっては、欧米の図書館では大量購入による値引きをねらった図書館コンソーシアムという形で出版社に対抗している。日本でも国立大学図書館では、設置母体のそれぞれ異なる私立大学と比較してコンソーシアムを組みやすいこともあって、ISI社やAcademic Press社のIDEALの共同利用実験が行われている。14)

 



4.価格上昇への対応Q&A 

 当館の雑誌担当者が、研究者、学内委員会、図書館の上司からよく受ける質問をQ&A形式にまとめてみた。

Q1.機関購読より安い個人購読価格で購入できないか? 

A1.多数の利用者が雑誌を閲覧したりコピーを取ったりする図書館向けに、個人向け価格の数倍の機関購読者価格が設定されている。この価格体系を遵守すべきである。

Q2.代理店を経由しないで出版社から直接購入できないか? 

A2.出版社が直接図書館と取引することを承諾し、海外の出版社との契約手続きをこなせる大学職員が存在し、学内の会計手続きが外国送金事務に対処可能なら、直接購入することによって代理店手数料(原価の10?15%)を節約できる。しかし「2-3.書店手数料」でも述べたように、その年の購読中止をくい止めることはできても、次の年の購読中止を避けることはできない。直接購入は一時しのぎの手段でしかなく、根本的な解決にはならない。 

Q3.図書費を雑誌費に転換できないか? 

A3.雑誌価格の高騰と学術雑誌の重要性を訴える教員の強い要望により、従来から予算編成時に図書費を雑誌費に転換する予算を組み続けており、これ以上の転換を行うことは学生用図書の購入に支障をきたすため困難である。

 日本医学図書館協会の資料費に関するデータで鶴見大学の位置は、雑誌購入費の突出が特徴的である。雑誌購入費が運営費と図書費を圧迫して、結果として、ネットワーク化や電子雑誌への対応の遅れを招いている。
 
日本医学図書館協会(JMLA) 117館 歯学部独立館15館
図書館費用 56位 9位 (医歯薬学部のみの費用)
図書館資料費 26位 2位 (図書館と教室との合計)
単行書購入費 38位 6位 (図書館と教室との合計)
雑誌購入費 22位 1位 (図書館と教室との合計)
 
Q4.運営費を資料費に転換できないか? 

A4.図書と雑誌という資料費の範疇の間での転換ほど簡単ではなく、過去においては、ほとんど手をつけていない部分である。しかし、図書館の電算化やネットワーク化により運営費も慢性的な予算不足の状況であり、資料費への転換は困難である。さらに、電子雑誌への対応のための費用を捻出する必要もあり、図書館内の予算の奪い合いでは乗り切れない状況である。

Q5.電子雑誌で乗り切れないか? 

A5.電子雑誌が従来の紙の雑誌より低価格で、その価格上昇がもっと緩やかであり、学内(構内)LANの環境整備が十分ならば、電子雑誌が雑誌の価格高騰に対する切り札になるかもしれない。また、総合大学などのように、いくつかの図書館で同一雑誌を複数部数購入している場合は、一部のみ紙の雑誌を購入し、他を電子雑誌に切り替えることで予算の節約になる。このスタイルを拡大して、複数の大学で共同で電子雑誌を利用できるようにコンソーシアムでの運用を実現できれば、国内の図書館全体における予算の節約になる。しかし、コンソーシアムの運営や分担金額の調整など、未経験の業務への対応が必要になる。 

Q6.図書館予算を増額できないか? 

A6.現在の状況では困難であるが、財務当局や大学トップに対して以下のような状況説明は必要である。1)学術雑誌は常識では考えられない値上がりをして、維持するためには経費の大幅な増額が必要である。2)大学経費の支出先の重点的な再配分も考慮すべきである。3)雑誌の価格問題に関しては図書館界のみの対処ではなく、高等教育界全体の問題として認識すべきである。15)-17)

Q7.学術情報流通の観点から価格上昇傾向を改善できないか? 

A7.自国内に学術出版社をもっている国では、SPARC、HighWire、JSTORなどの試みがなされている。論文輸出国18)である日本国内では英語文献の学術情報流通を改善するような動きは出ていない。

 

Q8.購読中止は避けられないか? 

A8.当分の間、資料購入費の増額は期待できず、円安が円高に転換せず、電子雑誌で雑誌の価格が低下することもない。それ故に、当分の間、雑誌の中止は避けられない。現在の半分の雑誌しか購読できない十年後の図書館は、紙媒体の雑誌、電子雑誌、ドキュメントデリバーリーを適切な割合でミックスしたハイブリッド図書館としての選択肢しか残されていない。19)

 

Q9.購読中止をどうやって行うか? 

A9.現在購読中のタイトルを金額的に半分に絞ったときの「十年後リスト」と「中止候補リスト」をあらかじめ検討しておき、中止候補リストから順次中止していく。「十年後リスト」を策定する際の基準をいくつかあげる。
 

【表6:1999年分価格上昇率(前年比):鶴見大学データ】
 
出版社 '98増加 '99増加 金額比 点数比 単価 中止額比
Elsevier
4.9%
30.5%
24.1%
6.0%
441,413
50.9%
Wiley&Sons
25.2%
26.3%
12.4%
3.5%
396,840
4.1%
Springer
3.3%
22.9%
9.2%
4.5%
228,092
9.6%
Academic
15.3%
10.2%
7.1%
2.8%
283,803
13.0%
Blackwell
9.3%
24.2%
4.0%
4.7%
95,348
5.5%
Lippincot
19.8%
15.4%
3.4%
4.5%
84,104
3.0%
W.B.Saunders
13.4%
16.5%
1.7%
4.3%
44,429
0.0%
ACS
20.5%
16.2%
1.7%
0.7%
269,233
0.0%
Munksgard
5.2%
13.9%
1.3%
2.8%
52,311
0.3%
Cambridge
26.4%
17.5%
1.2%
0.9%
158,960
0.4%
Mosby
22.8%
1.8%
1.2%
2.2%
58,464
0.2%
67.3%
36.8%
87.0%
全体
12.4%
20.9%
100.0%
100.0%
110,819
100.0%
 

Q10.パートナーシップをどう確立するか? 

A10.図書館の文献提供サービスを円滑に行うためには、大学当局、他の図書館・大学、出版社、代理店、印刷業者、データベースベンダー、研究者との協力が不可欠である。彼らとパートナーシップを築くためには、図書館の現状と課題を明確なデータや分析とともに示し、お互いの利害をはっきりさせるなど、共通の議論の場を設ける努力が必要である。


おわりに  

 秋の外国雑誌の契約更新(Renewal)の時期が近づくと、図書館の外国雑誌担当者はアイデンティティーの喪失に悩まされる。昨年は、外国雑誌の価格が20%上昇し、資料費は全く増額されず、そのため、購読している外国雑誌の金額にして20%を中止せざるを得なかった、このような図書館は多かったはずである。そして、「この状況が5年間続くと、図書館の雑誌はなくなってしまう」という冗談ともつかぬ感想を研究者たちから聞かされことになる。雑誌を購読中止する方向から図書館を眺めると、雑誌担当者の仕事は図書館を消滅させることに他ならない。雑誌担当者の悩みは深刻である。

 科学・医学・技術分野(STM)における、外国雑誌の想像を絶する世界的な購読価格の高騰は、学術論文の出版を脅かし、電子雑誌という新しい情報媒体に期待が集中する。電子雑誌の経済性と利便性によって図書館市場が活気を取り戻し、結果的にSTM出版がかつての勢いを取り戻すのではないかという期待もある。しかし、電子雑誌による利便性の追求は新らしいパターンの価格高騰の始まりでしかない。

 代理店の手数料(原価の約10〜15%)の多少についての綱引きは、図書館と雑誌の購読代理店(書店)の年中行事として定着している。さらに、ここ数年の円安傾向が購入価格の高騰に拍車をかけ、図書館の購読点数の減少と、書店の純利益の縮小28)を招いている。従来のやり方では、価格上昇の根本的な問題が決して解決しないことを図書館と書店ははっきり認識しているはずである。

 困難な状況であるからこそ、今回の特集が、図書館と書店・出版社の間の新たなパートナーシップ29)の力強い一歩を踏み出すきっかけになることを期待したい。

 



参考文献  

◆1)大学図書館における外国雑誌の購入について. 専門図書館. No.158, p.25-31 (1996) <http://www2d.biglobe.ne.jp/~st886ngw/hasegawa/sl.htm>

◆2)Faxon<http://www.faxon.com/>

◆3)出版社の財政状態

◆4)長谷川豊祐. 外国雑誌の価格問題と図書館の生き残り戦略:電子ジャーナルは代替とはなりえない!. In 図書館員のためのインターネット[online]. 長谷川豊祐, [cited 1996-6-6]. Available from Internet <http://www2d.biglobe.ne.jp/~st886ngw/hasegawa/serial_990415.htm>

◆5)Fortney,L.M.; Basile, V.A. Index Medicus price study publishing trends from 1994-1998. Serials review. Vol.24, no.3/4, p.49-73 (1998)

◆6)Faxon: Selected Publisher Price Increases In Us Dollars, 1991-1995 <http://www.faxon.com/html/new_up95.html>

◆7)E-Serials :Publishers, Libraries, Users,and Standards. Serials Librarian. Vol.33, no.1-4 (1998) <http://web.mit.edu/waynej/www/onlineserials.htm>

◆8)三原勘太郎. スタンフォード大学図書館オンラインジャーナルプロジェクト:HighWire Press. 薬学図書館. Vol.44, No.2, p.137-145 (1999)

◆9)JSTOR関連文献リスト<http://www.jstor.org/about/bibliography.html>

◆10)Mary M.C.; 時実象一訳. ARLはSPARCプロジェクトを通して学術出版における競争を促進する. 情報の科学と技術. Vol.49, No.4, p.195-199 (1999) <http://home.highway.ne.jp/tokizane/Ref/ARL/ARLnf.htm> 「Reed-Elsevierは1996年に、34億ポンド(57億ドル)の売り上げに対して、20.82億ポンド(35億ドル)の粗利益を上げている。税引き後利益6.04億ポンドのうち3.48億ポンドが株主への配当として支払われた後、2.56億ポンドが剰余となって残る」

◆11)Report of the ARL serials prices project. Association of Research Libraries, 1989, 41p, 46p.

◆12)Cummings, AM at al. University libraries and scholarly communication: a study prepared for the Andrew W. Mellon Foundation. Association of Research Libraries, 1992, 205p. <http://www.lib.virginia.edu/mellon/mellon.html>

 ◆Nisonger, T.E. Management of serials libraries. Libraries Unlimited, Inc., 1998. ISBN:1-56308-213-6  ALRの3つの提言

◆13)New journal launched to fight rising prices. Science. Vol.282, no.5290, p.853-854 (1998.10.30)

◆14)九州地区国立大学図書館協議会 電子化推進連絡会議 地域共同サーバーワーキンググループ. 地域共同サーバWG報告書:地域共同サーバーによるデータベース共同利用実験. 平成10年8月, 25p. <http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/kyogikai/wos.htm>. PDF形式.

◆15)New Challenges for Scholarly Communication in the Digital Era: Changing Roles and Expectations in the Academic Community Sponsored by: American Association of University Professors, American Council of Learned Societies, Association of American University Presses, Association of Research Libraries, Coalition for Networked Information. March 26-27, 1999 Washington, DC, Wyndham City Center. <http://arl.cni.org/scomm/ncsc/conf.html>

◆16)To publish and perish. Policy Perspectives. Vol.7, no.4 (1998.3)   IRHE Publications で登録してIDとパスワードを取得後  <http://www.irhe.upenn.edu/pp-pubs/V7N4.pdf>

◆17)Scripps Institution of Oceanography Library. UCSD(University of California, San Diego) Impact of Scientific Journal Costs. <http://scilib.ucsd.edu/sio/guide/prices/>

目次

◆18)宮崎継夫. 日本の学術出版の国際化とその動向:自然科学系における現状と分析. 出版研究. N0.25, p.9-32 (1995.3) 日本の自然科学系の欧文学会誌157誌のうち30誌が海外の出版社と提携しており、日本の学会誌が国際的に開かれることは望ましいとしている。また、海外への論文流出による国内欧文誌の深刻な経済状態と、外国の学会機関誌への「論文ただ乗り」という外国からの感情的な批判もある。

◆19)長谷川豊祐. 大学図書館の業務改善:雑誌業務再構築に向けて. 医学図書館(1999年6月号) <http://www2d.biglobe.ne.jp/~st886ngw/hasegawa/imp9906.htm>

◆20)[九州大学]1999年版医学文官備え付け外国雑誌の中止について<http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/libinf/med/news/33/17p.html> 190タイトルの中止リスト

◆21)[九州大学]外国雑誌センター館誌中止リスト・新規購読タイトル<http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/libinf/med/news/33/19p.html> 295タイトルの中止リスト

◆22)東京工業大学附属図書館 外国雑誌購入について--外国雑誌専門委員会報告
 <http://www.libra.titech.ac.jp/gaizatu/zashi.html>

◆23)[千葉大学]外国雑誌検討委員会議事要旨 <http://www2.ll.chiba-u.ac.jp/~joho/cmt/foreign.jnl.exam/>

◆24)[慶應義塾大学医学メディアセンター]雑誌の動き. きたさとニュース. No.222(1998.12) 158タイトルの中止リスト
<http://www.lib.med.keio.ac.jp/news-jp/index.html>

◆25)日本医科大学中央図書館<1999年からの購読雑誌変更について> <http://libserve.nms.ac.jp/nmscl/jsubscr.htm> 115タイトルの中止リスト

◆26)[杏林大学]継続中止決定外交雑誌リスト. <http://www.kyorin-u.ac.jp/~medlib/stop.html> 1998年より中止の142タイトルのリスト

◆27)[大阪医科大学]図書館備付け外国雑誌を223タイトル中止<http:/www.osaka-med.ac.jp/~tosho/> 223タイトルの中止リスト

◆28)丸善 決算売上高1.6%減の1303億円:経常利益25%減で減収減益. 新文化. No.2309 (19995.17)

◆29)窪田輝蔵. 科学と出版. 出版研究. No.29, p.49-71 (1998) 研究者や出版社の考え方をみると、書店とのパートナー関係が組みやすいように思える。