情報活用支援のための基礎講座 [開始:2002.01.04,更新:2003.10.19] 戻る 

●図書館の使命・熱意・行動 
ミッション(使命) 学習・教育・研究の支援。
パッション(熱意) 使命と行動を支えるものが情熱である。自分にとっても達成感があり、顧客の満足にもつながる、 職員の熱意を束ねる進め方で職員の熱意を持続することが必要である。そのためには、顧客と従業員も納得できる使命と、行動計画が重要となる。
アクション(行動) サービス資源である「資料」「施設・設備」「図書館員」の充実。
図書館員のステップアップは、人材育成という場面で全組織的にもメリットをもたらすため、迂遠なようで確実な 取り組みである。ステップアップの材料として、実現可能な部分から、サービス、資料、施設・設備の充実を実現していけばよい。

●情報活用支援基礎講座

報活用支援のための図書館サービス 図書館サービスでは、設置母体のミッションとのすり合わせが必要不可 欠で、図書館人としての立場とともに、組織人としての考え方も獲得できる。
情 報活用のためのホームページ作成 ホームページ作成では、情報発信力、日本語力、プレゼンテーション力を高めるとともに、広い範 囲の顧客サービスの視点をも身につけることができる。
情報活用のためのパソコン基礎研修  パソコン基礎研修は、すべての社会人に必須の技術である。情報技術に優れている図書館員は、パ ソコンのインストラクタも目指すことができる。
大学図書館におけるInternet活用事例 DL講習会のレジュメとして  

●参考
梅棹忠夫さんが『知的生産の技術』(岩波新書1969)の中で「情報科」を提案しています。

生活の技術として
 資料をさがす。本をよむ。整理をする。ファイルをつくる。かんがえる。発想を定着させる。それを発展させる。記録をつける。報告をかく。これらの知的作 業は、むかしなら、ほんの少数の、学者か文筆業者の仕事だった。いまでは、だれでもが、そういう仕事をしなければならない機会を無数にもっている。生活の 技術として、知的生産の技術をかんがえなければならない理由が、このへんにあるのである。(p.13)

情報時代のあたらしい教育
 今日までのしつけや教育は、物質の時代にはうまく適合していたであろうが、あたらしい情報の時代には、不適当な点がすくなくないであろう。情報の生産、 処理、伝達について、基礎的な訓練を、小学校・中学校のころから、みっちりとしこんでおくべきである。ノートやカードのつけかた、整理法の理論と実際、事 務の処理法など、基本的なことは、ちいさいときからおしえたほうが、いいのではないか。(p.217-218)
 ここにあげたさまざまな知的生産技術の教育は、おこなわれるとしたら、どういう科目でおこなわれるのであろうか。国語科の範囲ではあるまい。社会科でも なく、もちろん家庭科でもない。わたしは、やがては「情報科」というような科目をつくって、総合的・集中的な教育をほどこすようになるのではないかとかん がえている。(p.217-218)


 甲南高等学校・中学校図書館の情報活用教育では、問 題解決型の学習を志向しています。「読書指導(読書習慣の形成)」「図書館利用指導(情報資料センターとしての図書館の利用法)」「コンピュータおよび情 報ネットワークの利用指導(コンピュータの使い方、インターネットやデーベースの利用法、プレゼンテーションの方法など)」が行われるそうです。
学校図書館と情報教育」 では「情 報教育の専門家としての図書館担当者」という考えが強調されています。