情報活用支援のための図書館サービス  開始:2002.01.06 更新:2002.10.20 戻る

●図書館のミッション 
図書館は学生・教職員の学習・研究支援を行う。 
 
図書館が提供するサービス資源は、資料、施設・設備、図書館員の3種類である。
 
資料提供には3つの仕掛けがある。

   図書館が所蔵している資料を検索するOPAC

   雑誌記事索引やフルテキストなどのDB

   インターネット上の情報資源
 
図書館の施設・設備によって快適な学習空間が演出される。
 
図書館員によって学習支援サービス、研究支援サービス、レファレンスサービス、ガイダンスなどが提供される。
 


●私立大学の経営危機と図書館予算  

大学経営の課題と図書館サービスもリンクさせる必要がある。

 大学図書館の動向:私立大学における経営問題を中心に(MS-Word 200k) 国立国会図書館4級研修 平成12年10月16日  

雑誌価格の高騰と電子ジャーナルへの対応は大きな課題である。

 学術電子ジャーナルの普及と展開  国立国会図書館7級研修 平成13年9月20日
 


●鶴見大学図書館における学習・研究支援サービスの展開(案)  2001.11.28


 学生一人当たりの年間貸出冊数の経年変化から、学生の図書館利用低下の傾向が顕著である。また、本を探さない(探せない)学生が増えたというカウンターでの印象も強い。学生や授業に対しての直接的な図書館サービスの強化により、図書館利用を向上させ、学習支援を行いたい。そのために、広報、展示、ガイダンスをまとめて広報に一本化して、広報活動を活性化させる。

1.学生一人当たりの年間貸出冊数の経年変化

 ・貸出冊数と一人当たりの貸出冊数は減少傾向にある。
 ・増加傾向の学科もあるが、5年間で1割の減少となっている。
 ・貸出冊数と館内利用は比例するので、館内資料利用も減少傾向にあると推測される。
 ・入館者数も減少傾向にある。
 ・これらは、カウンター担当者の印象とも一致する。

2.対策:図書館機能のPR、図書館利用ガイダンス、授業と図書館サービスの連携をはかる。

1)図書館(資料、設備、サービス)の稼働率を高める。

 ・図書館を活用した授業への支援をおこなう。さらに、プレゼンテーション機能の拡充したホールを授業に活用する。
 ・展示を授業や教員の研究テーマとリンクさせて実施する。
 ・指定図書コーナーを新設する。

2)図書館のPRを効果的に行う。

 ・展示の解説、展示資料の画像をホームページに蓄積する。
 ・館内の掲示をすっきりさせ、伝えたいことを重点的に知らせるようにする。掲示板を購入する。
 ・ホームページで新しいサービスやお知らせを公開し、必要に応じてコピーで配布する。

3)授業と関連した図書館利用法のガイダンスを実施する。

 ・授業のひとコマで図書館の有効な使い方を学生に説明する。
 ・本とインターネットの両方を使った学習法のガイダンスを行う。
  初級インターネット講習を今年度秋から実施。
  非常勤講師室には集中的に図書館サービスの案内を配布する。
 ・初級インターネット講習で説明するような内容は全ての閲覧係員、図書館員が対応できるようにする。

4)館報「アゴラ」の図書館ホームページへの移行

 ・「新刊紹介」は、新図書館システムで代替
 ・「図書紹介」「読み物」「図書館年次報告」「図書館だより(開館日程、お知らせ)」は、
  図書館ホームページに新設する「アゴラ:図書館だより」のコーナーに移転
 ・「図書館の利用案内」は、図書館ホームページ「利用案内」のコーナーに掲載

参考
 ・1990年4月・・・一般貸出3冊、2週間(2冊、1週間から機械化に伴う変更)
 ・1992年1月・・・絵本の一般貸出
 ・1993年4月・・・一般貸出4冊、教職員30冊(10冊から)
 


●鶴見大学図書館で開催する図書館利用講習(ガイダンス)   

◆「初級インターネット講習」

説明のポイント:
図書館の使い方を「インターネット講習」という利用者の目を引く名称で開催する。
図書館ホームページを起点に、パソコン操作の基礎を織り込みながら、以下を 60分で説明する。
閲覧係員として最低限知っておく必要のある事項を盛り込んで、館員研修もかねている。

 ・図書館OPACの使い方 
 ・総合目録の使い方  
 ・雑誌記事索引の使い方 
 ・朝日新聞フルテキストDBの使い方 
 ・サーチエンジンの使い方 
 ・大学インターネットサービスの使い方 

講習者向けのポイント:
 OPACは基本操作を行い、何ができるのかを理解してもらう。
 推奨する検索方法で説明する。
 検索語の形、前方一致、論理演算の概要説明は最後にまとめて説明する。
 雑誌記事索引は、検索結果から図書館で持っている雑誌論文を入手するまでを流す。
 
◆「中級インターネット講習」

 ・図書館OPACの使い方 
  ・図書館の蔵書構成と分類の仕組み 
  ・カード目録と遡及変換 
  ・著作権(複写、貸与権、古書店など)について 
 ・総合目録の使い方  
  ・図書館間相互協力 
 ・雑誌記事索引の使い方 
  ・それぞれの主題の二次資料(医中誌、Medlineなど) 
 ・朝日新聞フルテキストDBの使い方 
  ・電子ジャーナル、CrossRef、学術情報流通 
 ・サーチエンジンの使い方 
  ・インターネットやサーチエンジンの仕組み 
 ・大学インターネットサービスの使い方 
  ・図書館の学習・研究支援機能 

◆「上級インターネット講習」

 ・情報の加工、発信(レポート・論文作成、ホームページ作成)
 ・学術情報流通の全体像
 ・DBやネットワークの構築

◆初級インターネット講習のチェックポイント(受講生向け) 

◇今後の講習をさらに効果的なものにするために、受講者の皆様にアンケートの回答をお願いします。

 1.パソコンが家にありますか。 (1.はい 2.いいえ)
 
 2.ご自分のものですか。 (1.はい 2.いいえ)
 
 3.そのパソコンはインターネットに接続できますか。 (1.はい 2.いいえ)
 
 4.個人でメールを使えますか。 (1.はい 2.いいえ)
 
 5.所属をお教えください。
   身分(1.学生 2.専攻生 3.院生 4.教職員 5.その他:           )
   学科(1.日文 2.英文 3.文財 4.歯学 5.国文 6.保育 7.歯衛 8.その他:           )
   学年(1.一年 2.二年 3.三年 4.四年 5.五年 6.六年 7.その他:           )

 6.講習はいかがでしたか。 (1.大変良い 2.良い 3.普通 4.良くない 5.大変良くない)

 7.配付資料はいかがでしたか。 (1.大変良い 2.良い 3.普通 4.良くない 5.大変良くない)
 
 8.説明の仕方はどうでしたか。 (1.大変良い 2.良い 3.普通 4.良くない 5.大変良くない)
 
 9.本日の講習の感想をお聞かせください。
 
 10.今後希望する講習の内容をお聞かせください。
 
 11.図書館についての要望をお聞かせください。
 
 
******************************
初級インターネット講習  2001.11から
******************************

図書館ホームページを起点に、パソコン操作の基礎を織り込みなが
ら、以下を 60分で説明する。(閲覧係員として最低限知っておく
必要のある事項を盛り込んで、館員研修もかねています)

・図書館OPACの使い方
・総合目録の使い方
・雑誌記事索引の使い方
・朝日新聞フルテキストDBの使い方
・サーチエンジンの使い方
・大学インターネットサービスの使い方

◇◇講習終了後のチェックポイント(受講生向け) 

◇文字の入力
01. カナ漢字変換で漢字を入力してみよう。
02. カタカナに変換してみよう。
03.英数字に変換してみよう。
04. ローマ字カナ変換入力で文字を入力してみよう。
05. カナ入力で文字を入力してみよう。
06. 「ローマ字カナ変換入力」と「カナ入力」を切り替えてみよう。
07. 英数字を直接入力してみよう。

◇マウスの使い方
08. マウスの左クリックを使ってみよう。
09. 文字選択をしてみよう。
10. マウスの右クリックを使ってみよう。
11. コピー&ペーストを使ってみよう。
12. マウスのホイールボタンを使ってみよう。

◇ブラウザの使い方
13. 新しいブラウザでホームページを開いてみよう。
14. 何枚も開いたブラウザを切り替えてみよう。
15. ブラウザの文字を拡大・縮小してみよう。
16. ブラウザに表示しているホームページ内の文字を検索してみよう。
17. ホームページをフロッピーに保存してみよう。

◇サーチエンジン
18. 自分の興味のあるテーマのホームページを探してみよう。
19. 既知のホームページと関連するホームページを探してみよう。
20. サーチエンジンの種類は何と何か。
  ディレクトリ型は、よい本の目次、帯情報、書名から検索する。
  全文検索は本の全ての文字から検索する。
21. ディレクトリ型サーシエンジンの特徴とお薦めのホームページは何か。
  あることについて書いているホームページを探すには、Yahoo!を使う。
  ディレクトリをたどって探せす。
22. 全文検索型サーチエンジンの特徴とお薦めのホームページは何か。
  あることについて少しでもふれているホームページを探すには、Googleを使う。
  ページランクに優れていて、探しているページが上に表示される。

◇検索の仕組み
23. 検索語を入力する際に、その形に注意する点は何ですか。
24. 前方一致検索とは何ですか。
25. 論理演算(かけ合わせ検索)とはどういうものですか。
26. データベースを検索した場合、ログアウト(Logout)はなぜ必要なのですか。

◇図書、雑誌論文、DBの検索
27. 図書を検索するお薦めのホームページには何があるか。
28. 「鶴見大学図書館の蔵書検索」と「総合目録の検索(NACSIS Webcat)」の違いは何か。
  鶴見大学図書館で持っている本と、全国の図書館で持っている本。
29. 蔵書検索とネット書店の違いは何か。
30. 雑誌論文を検索するホームページには何があるか。
31. インターネットで使えるデータベースには何があるか。
32. 「図書の検索」と「雑誌論文の検索」の違いは何か。
33. データベースとサーチエンジンの違いは何か。
34. データベースと図書や雑誌論文を検索するホームページの違いは何か。
35. 情報源として本とインターネットの差は何か。